運痴よ死ぬな!

運動音痴は何かとつらいこと多い。つらい時期を振り返って、今どう生きているかを書いてみる。

ドッヂボール。

たくさんのできないスポーツがあって、
いろいろなタイミングでやらなくちゃいけないときがある。


今でこそドッヂボールが怖いと声をあげてもよいような雰囲気があるけど
私が小さい頃はまだまだそういう感じじゃなかった。


イヤだけどやらなくちゃいけない。
宿題とかテストとかそういうのより全然やりたくないけど
やらないと、やらないことがバレちゃってことが大きくなるから
ドッジボールが体育で取り上げられている間は自分が怖くないようにがんばってた。


人数が多いうちはとにかく群れないように同じチームの大きな流れと関係ないほうに走る。
相手チームは誰も私の動きなんか見てないから大丈夫。


大きな流れの中にいるとボールの軌道が見えにくいし、自分の前方にいる子がよけて
自分に当たっちゃうので、雑魚過ぎて狙われない利点を生かすべしー


あまりライン際にいると、外野からの攻撃に対応できません。
他の人を狙って投げてくる流れ弾に当たる確率が高いので、
なるべく中途半端な場所で群れに混ざらずに大きく動かないで気配を消してました。


少し自分のチームが減ってきたら、上手な子と反対の方向に動く。
相手チームが、上手な子に当てるまではあまり狙われたりしない。


できればここで、上手な子が当てられてしまう→相手チームに当てて戻ってくる→
また上手な子が当てられてしまう→相手チームに当てて戻ってくる


のループになって時間切れになってくれるのが一番良い展開だ。
だから、なるべく生き残っていることを悟られないように
騒がず動かず気配を消し続けるように。


大人になった今も気配を消す癖が治りません。
職場で名前間違えられちゃったり、いることも忘れられちゃったり、
テイクアウトの注文が、三回に一回は間違ったもの入れられちゃってたり。
まったくトホホな感じですが、そういう自分、嫌いではないw


嫌いだった時もあるけど、悪い意味で相手を緊張させないから
こうなるんだと思うけども、そのせいで軽く見られたり、上から目線でこられたり
なんか言いくるめることできそうな相手だとなめられたりするけど。


これはこれで愛しい自分だと思えたり、時には逆切れして危ないヤツアピールしてみたり。
どっちでもいい。どっちでもおもしろい。


だって、こんなにクヨクヨ考えて自分なりの答えを持って生きようと思っている真面目で不器用な私と違って、相手は自分正しくないかもなんて思ったこともない簡単なタイプの方なのだから。


そうそう、それでドッヂボールですが、稀に雑魚過ぎて一人生き残ってしまうことが
ありました。


もう、そうなったらとにかく時間切れまでボールに当たらないように逃げに逃げる。
絶対ボールをキャッチしようとは思いません。当たりたくないんです、怖いから。


味方からやじられても。怖いんだもん。ボール、怖いんだもーん。


ちなみに、どこかのタイミングで当たって外野に出たら、せっかく怖くて痛い思いして
手に入れた外野に安住して、絶対コート内には戻りません。


だから、外野にでてしまうとしても3人目以降に出たいのです。
外野同士のボールのやりとりしたくないから、私以外の二人で相手を挟もうとしてもらいたい。


私がドッヂボールやるような年齢じゃなくなってから、人にぶつけるなんて危ない怖いという意見がまかりとおるようになってきて、遅いよって思った。


でも、小学生あたりでやりたい人口がピークに達すると思われるこの競技を
結構本気でやって全国大会とか出たい人もいるので、


無くせとはいわないけど、やりたくない人にやらない権利を与えてほしいものだと思っています。