運痴よ死ぬな!

運動音痴は何かとつらいこと多い。つらい時期を振り返って、今どう生きているかを書いてみる。

ボール友達ではない。その2

ボールは友達だと豪語する某少年マンガの有名キャプテンTのおかげで
現実の世界で活躍する選手がいるというのは
大変すばらしいこととお喜び申し上げます。


しかーし、残念なことにここにボールと友達になれないばっかりに
ボールじゃない友達ができがたい、なんならボールきっかけで友達がなくなる
もしくはこっちこそ友達になりたくなくなるという


そういう事象も発生させてしまうのがボール様だということを
少しは考慮していただきたいと日々願う次第でございます。


私がまだ小学生のころ、夜7時ごろから小学校の体育館で保護者の有志が
集まって、ビーチバレーボールをするのがなんとなく流行っていました。


バレーボールよりボールが柔らかくて、経験者ではない人にも優しいみたいな
触れ込みで、週に2回から4回は集まってやっていたと記憶しています。


そのビーチバレーを取り仕切っていた「平野の父」という人がいて。
もともとバレーボールをやっていたんだと思うのですが、
大変厳しくお母さんたちを指導していたのです。


そもそもバレーボールって人数がまあまあ少なくて嫌ですよね。
サッカーぐらい人数がいれば、大きくボールから離れていればあまりあてにされません。


相手ボールになったときは、離れている自分にボールがきてしまうことがあるので、
ボールをもらう意思がないと分かるように、なるべく動かないで見つからないようにしたり
自分の次にヘタクソな人の後ろにでもいるようにすれば
自分の方向にボールが来てしまうことを防げる確率が高いように思います。


しかし、バレーボールはヘタクソな自分に向かって相手が打ってくる確率が高いうえに
味方も「そこはあなたの守備範囲だ」と思っているのでボールが取れないと戦犯だとすぐにバレます。


時には自分が取れないからって「信ちゃん取って!」などと声をかけて責任を押し付けられますので、大変迷惑します。やめてほしいです。自分のことは自分でおやりください。


そもそもボール競技は徒党を組んで相手を負けさせるというのが目的です。
自分たちのチームが勝つためにやっているというすり替えは必要ございません。
自分たちが勝てば、相手は負けるのですから。


バーゲンセールで同じ商品をつかんだ人からいかに上手にむしり取るかの練習をするのと
たいして変わりはしません。自分がほしいから相手を突き飛ばして奪う類の自分だと
いうことをご自覚ください。


そのうえで、むしり取るのだと意識してむしり取るのならばまだ潔いと私は思う。


で、平野の父ですが、怒鳴りつけるのです。お母さんたちを。
スポコン漫画のコーチにでもなった気分だったんでしょうねー


けど、子供も産んで小太りになったお母さんたちが、そんなんなってから
上達もしません。素早く動くのも無理。
晩御飯作ってからやってきて、そんなにしごかれても困るよね。。。


次第に人は減りました。でも中にはどうしてもやりたい人がいるんです。
自分のチームと相手のチーム、合わせて12人もいないとできないこのスポーツを。


だんだん強引に誘われてやってきた年寄りやヘタクソが増えて、平野の父や
一部のできる人が怒鳴る怒鳴る。。。


子供心に思いました。もしも自分が普通の幸せを求めて子どもなんか産んだら
強引に誘うには持って来いの存在になって、この地獄に巻き込まれる、
絶対子供は産むまいって。


強引に誘われて、やりたくもないことに善意で付き合って、そんで怒鳴られる。
そういう自分しか思い描けなくて、見てるだけでつらかった。


体を上手に動かせないせいで、自分の将来に希望を持てず、まだ起きてもないことを
想像して真っ暗な気持ちになっていた、バカタレな私のお話でした。