運痴よ死ぬな!

運動音痴は何かとつらいこと多い。つらい時期を振り返って、今どう生きているかを書いてみる。

死ねって言われちゃったことがある。

足が遅いせいで死ねって言われちゃったことがある。


いろいろな要因はあったけど、
つまりは私の足が遅いことと、どうにも運動ができないことが原因だ。


死ねって言われるのに先立って
お前がいるとチームが負けるから、
体育の授業に出るなと言われていた。


何度か体育の授業に出ないでやりすごしたけども
すぐに先生に見つかって、出てしまった。


そして、私のせいでチームが負けたのだ。


リレーのときも、サッカーのときも
死ねって言われた。死にたいとも思った。


今思えば、私だけのせいで負けたわけではなくて、
負けた理由の7割ぐらいが私だったというだけで
別に私一人のせいではないと思えるのだけど。


当時は本当に自分のせいなのだと思っていた。


深く深く傷つきもしたし、深く深く体育や運動というものを考えてきた。
もしかしたら、得意な人よりもずっと考察してきたと思う。


いじめだったかというと、幸いにもいじめられている自覚はなかった。
でも、感受性は強いほうだったので、そのときは本当に死んでしまおうとしたこともある。死のうとしたせいで、余計周りへの不信感を募らせたし、孤独感もあった。
今だって忘れたわけでも許したわけでもない。


多分、死ねっていった子たちは忘れてしまっているだろう。
死ねって言ったことも、もしかしたら私のことさえも。


でも、それでも、そんな暗い人生でもないんだよね。
ときどき、私と似たような感じの経験があるんじゃないかと思う子が、
事件を起こしたり、自殺しちゃったりもニュースで見かけると


運痴でもそんな悪い人生じゃないから、なんとか凌いで生き延びてほしいと
心から思う。